これはもう、村上氏本人の在りようというより、
現代日本の在りようのように思えるので、
今日の話題にも、村上氏にご登場願うことにしたいと思います。
球団、電波、鉄道と、ある意味では公共的なものを人質にした売買でしたし、
メディアを利用して、私たちにメッセージを送ったのですから、
話題にされる資格は充分です。
ニュース報道が正しければ、村上氏のインサイダー疑惑は、
ご本人が言うような「つい、聞いちゃった」という次元の話でなく、
ライブドア側からの報告を受けての買い付けだそうで、
先日の会見の内容が、まったくの嘘っぱちだったことになりました。
(誰も信じていなかったと思いますが・・・笑)
なんで、こんなすぐばれる嘘をつくのでしょうか?
とても、頭のいい人のやることとは思えません。
前回の話題とも関係してきますが、
言葉に意味が無くなっているのかもしれません。
言葉とか、約束とか、人間同士で交わすものは、
その瞬間、生まれて、すぐにどこか過去のほうへ消えていってしまいます。
でも、一度、言葉が生まれたということによって、
人はその流れを受け継いで行動しますし、
その流れは、常に現在に刻まれ続けます。
言葉に限らず、いま、私が眼鏡をかけてるのは、
どこかで眼鏡を買ったからです。
絵を描いているのは、
仕事をしているという関係の中で、
「これ、お願い」と、誰かが言ったからです。
にもかかわらず、過去が向こうの方へ行ってしまったから、無かったことにしよう、
と、する人がいます。
今の総理大臣も、そういうところがありますね。
今だけが現実だ、と考えようとする人もいます。
現在に刻み込まれたもの、動機など、
そういった「なにかを指し示すもの」の先を見ないでいると、
今だけが現実のように思えてきます。
だから、嘘をつくのが簡単になりました。
今だけしか見ないようにしている人たちにとって、
言葉は、単なる言葉で、事実ではないからでしょう。
そういった意味で、言葉はお金に似ています。
お金は、モノではなくなってしまっていますから。
過去のない人たちは、価値をすり替えるように、
言葉で過去をすり替えます。
でも、過去が消せるわけではないんです。
人間にそんな力はありません。
出来るのはごまかしだけです。
昔、日本は他国を侵略しました。
言葉をすり替える人は、侵略ではないといいます。
過去を変えることは出来ませんが、
今を変えることは出来ます。
今を変えることで、過去が現在において、
どういう意味を持ったものなのかを変えることが出来ます。
「戦争という失敗で学んだことによって、今の他国との友好関係がある」
と言えるような関係に変えることが出来ます。
でも、現実にはそうなっていませんけどね。
人間にとって、根っこというのは大事だと思いますよ。