テロって、なあに

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けさの東京新聞に、「テロとの戦い」という言葉を使う国が減ってきた、
との記事がありました。
無自覚に使っているのは日本だけになってきたそうです。

そもそも、テロ、テロリズム、ってどういう意味でしょう。
暴力、犯罪の組織的なやつ、というだけではなく、
語源である「恐怖(テロールTerreur)」を含めて考えないといけません。

「怖がらせて言うことを聞かせること、また、そのための暴力、犯罪」というわけですから、
人の心の中に、恐怖心と組織、団体、主義主張を結びつけることがテロリズムの要件です。
テロリズムにとって、事件、犯罪は手段であって目的では無い、ということですね。
わざわざ、「我々がやりました」と犯行声明を出すのは、そのせいです。

その、人々の心に「恐怖心」を起こさせて、というのがテロリズムの本質だとすると、
「某テロ組織は危ないから、軍隊を出すぞ」と、政府が言うのは、
すでにテロリズムの土俵の上に乗ってしまっていて、
政府自ら国民の恐怖心をあおるようなものです。
この時点で、テロとの戦いに負けています。

アメリカは、イラクのフセイン政府をつぶすことには成功しましたが、
テロとの戦いに何一つ勝っていません。
テロ組織の幹部が何人減ろうが、
「恐怖」が増大すれば、テロ組織の勝ちということになります。

なぜ、アメリカが対テロにこだわるかというと、
一つには(すべてではありません)、テロが「権力」と同じ仕組みで働くからでしょう。
フーコーの権力論を持ち出せば、
「権力は主体の内部から機能する力」であって、
そういう意味では権力とテロルは近親憎悪する兄弟のようなものです。
しかも、テロルは政府、行政組織を必要としないのです。(政府の皮をかぶることはあります)

テロとの戦いは、根本的には、
民主的であること、論理的であること、法のもとに平等であること、から
始めなければならないわけです。

今の日本は、テロと戦えますか?

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