勝手に街を撮っていると、「地元の治安当局(おまわりさん)の職務質問」という事態も無くはないのですが、
それはそれ、私もいい大人ですし、
向こうも、酔狂な中年(私)の相手をしているヒマも、もったいないでしょうし、
なるべく、そういうことにならないように注意して、写真を撮っています。
しかし、このあいだは、ウッカリしてしまいました。
「ああ、パトカーが止まっているな」と思いつつ、そのすぐそばを通り抜けたら、
近くに犬が居て、「撮ってくれぇ」と日だまりの中で誘っているではありませんか。
つい、パトカーのことも忘れ、カメラを向けてしまいました。
犬は、「かまってくれぇ」といって吠えるし、
これでは、近くにいた二人のお巡りさんも、不振人物(私)に声をかけないわけにはいきません。
「何しているんですか。」
私より若いお巡りさんでした。
「あ、ご苦労様です。これ。犬を撮ってます。」
犬はまだ吠えてます。
「写真の収集家なんでしょう。」
(写真を集めているわけではないんですけど・・・)
「ええ、趣味ですね。」
趣味でも、捕まる趣味もあるので、免罪符にはならないんですけど。
若い頃は、「私は絵の仕事をしていて、資料にするので、」と言って、
納得してもらったこともありました。
大概の人は、写真を撮ることは他のなにかの目的のためだと思っています。
良くて、今を記録するもの、くらいに思っています。
写真そのものが、なんかしらの文化のようなものだとは考えていません。
「近くの方?」
「はい、散歩がてらで・・・」
「それじゃあ、あれですから。」
「どうも、ご苦労様です。」
何の会話だろう。
家へ帰って、写真をみてみたら、
犬があまりに動くので、ぼけてました。
なにが文化だ! へなちょこ写真。

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